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「身を切る改革」は財源のためではない

2023/06/10

みなさんこんにちは。

先日大阪市議会の定数が81議席から70議席へと大きく削減されました。

2023年の統一地方選挙で大阪維新の会は大阪市会ではじめて過半数を獲得し、結党当初から公約として訴えてきた「身を切る改革」のお約束を果たす事ができホッとしています。

さて、ここで「身を切る改革」とは何なのかについて、よくある誤解とともに少しだけおさらいしていきたいと思います。

みなさんは

「「身を切る改革」で生み出される財源は、市の財政規模からするとほんのわずか」とか

「「身を切る改革」よりも積極投資で経済をうごかすべき」とか

「身を切る改革」の中身を履き違えた批判をご覧になったことはありませんか?

ここでしっかり整理しておきたいのですが、

①「身を切る改革」は財源捻出のためではありません

②「身を切る改革」は政治家の身分に対する改革であり、役所や行政に対して行うものではありません

では、「身を切る改革」とは何か。

それは、これまでの行政のあり方を抜本的に見直し、住民サービスを拡充するための聖域なき改革を成し遂げるために、まずは政治家自身の待遇から見直していこうという改革の姿勢を指します。

私たち維新の会から見れば「行政の無駄」と思えるような外郭団体や補助金なども、それがあることで収入を得ている人たちからすれば大切な命綱です。当然、そうしたお金の流れを変えるには利害関係者の相当な抵抗があり、担当の行政職員はそうした「怒り」の矛先に立たされることもあります。

そうした改革を指示する政治家たちがぬくぬくとした環境の中で自らの身分は守りつつ、現場の職員に厳しい改革の実行を求めたり、これまで補助金を頼りに生計を立ててきた事業者の方に自立を求めたりすることは到底理解が得られないと思います。

行政職員の皆さんは制度を作るエキスパートですから、改革したように「見せかけて」別の名目でお金が回るように制度を複雑化させることなどは、恐らく朝飯前にできてしまうでしょう。

そこで、本気の改革を進めていくために、まずは政治家自身が自分たちの身分を厳しく見直していく。そうする事で、行政職員の皆さんや、これまで補助金でちょっと良い思いをしていた方々にもご理解を求めていく、ご協力をお願いしていく。それが「身を切る改革」です。

大阪では聖域なき行財政改革の成果によって、教育や子育てなどの住民サービスを拡充させつつ、財政状況を好転させてきました。うめきたや中之島、御堂筋や森ノ宮エリアを中心に、未来の大阪の成長につながる投資も加速しています。

この大きな改革の背景には、「政治家が自分たちの給料をまず減らすんだったら…」「政治家が自分たちのポストを率先して削減するのであれば…」という行政職員のみなさんの奮起と民間の利害関係者の皆様のご理解が必要であったことは間違いありません。

これからも大阪の成長と、さらに住みやすい街づくりのため、改革に尽力していきます。