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親戚の人に政治家いるの?

2022/11/04

みなさんこんにちは。

先日、維新政治塾6期(第2ターム)の卒業式がありました。

将来立候補を目指す方も、純粋に勉強が目的の方も、いろいろな繋がりを求めて来られた方も、3ヶ月のカリキュラムを終了して150名近い卒業生を輩出することが出来ました。

この塾には特別な思い入れがあります。

私も、維新政治塾1期生として働きながら塾に通い、現在の大阪市会議員の職に就いています。当時を思い返せば私自身も政治家になりたいと思ったわけではなく、当時の橋下徹代表の「政治がおかしいと思ったら、自分が政治家になって変えるしかない」という強烈なメッセージに感化され、橋下さんと何か一緒にできることはないかという想いでエントリーしました。

政治家になってみて思うのは、日本の政治の分野における参入障壁の高さです。政治家になる人はだいたいが世襲か、元議員秘書、特定団体の理事や職員の方など、既に政治の世界にパイプを持っている方々というのが現実です。それぞれの選挙区には既に大体の政党の構図で議席が固定化していて(例えば定数3のところであれば自民党、公明党、立憲民主党で当選者の構図が固定化している)、ずっと変わらない顔ぶれが続いているという事も珍しくありません。

古くは、選挙には地盤(組織力)、看板(知名度)、鞄(お金)が無ければ通らないと言われてきたように、親族や、秘書を勤めた議員の組織を引き継ぐか、組織団体に応援されて立候補するしか当選する道はなく、人材の新陳代謝が進んで来なかった業界がまさに政治の世界だったと思います。

そこに風穴を開けたのがまさに維新政治塾です。

地盤も看板もない一般人の中から公募というスタイルによって政治参入を促していく取り組みは、古い選挙の構図を打ちこわし、政治の世界に新陳代謝を持ち込みました。

それぞれの思想に良い悪いを言うことはしませんが、少なくとも新しい勢力によって当選が脅かされるという事態は、政治の世界に緊張感をもたらし、競争原理によって議員それぞれの活動の質をあげることに貢献したと思います。

私には、議員としての目標(大阪の成長)の他に、政治家としての夢があります。

それは、中学校の進路指導で生徒が将来の夢に「政治家」と書いてくれるような日本を実現する事です。政治が人々の暮らしにとって非常に重要な職業であることは間違いありません。一方で、政治家ほど人々の暮らしの中で「ろくでもない」と思われている職業もないのではないかと思うことがあります。中学生のなりたい職業ランキングでも、政治家は低位に埋没しています。

国や地域の将来を想い、行動する人材がどんどん政治の世界に挑戦するようになれば、選挙を通じた新陳代謝と切磋琢磨の中で、必ず現実の政治(そして暮らし)もよくなります。

そのために先ずは「政治家になりたい」と言った子どもたちに進路指導の先生が「親戚の人に政治家いるの?」と聞き返すような閉鎖的なイメージを打ち払い、それぞれの政党が政治塾を通じて広く人材を公募するのが当たり前となるような社会を実現したいと想います。

医者になりたいと思えば医学部、弁護士になりたいと思えば法学部(ロー・スクール)があるように、この政治塾は政治家になりたい人に広く門戸を広げるものとして、大切に続けて、育てていきたいと思います。

それでは、今日はこの辺で。